2018年1月8日月曜日

さちこさんと僕 その67。



「青森から東京に住むことになりました」

さちこさんからのラインには、確かにそう書いてあった。僕は目を疑ったし、動揺していないと思いながらも、やっぱり動揺している自分がいた。

さちこさんと別れた理由は、さちこさんが青森の実家に帰ると言ったからだ。

さちこさんのお父さんが亡くなった後、一人になってしまったお母さんが心配になったさちこさんは、勤めていたアパレル会社を辞めて、実家に帰った。

僕はその時さちこさんに、「青森で仕事できないか?」と言われた。

職種を選ばなければ、もしかしたら勤め先が見つかるかもしれない。しかし僕の仕事は専門職で、青森に勤め先はないし、何より今の仕事を辞めたくないので、それはできないと断った。

それで別れた。

さちこさんが何故東京に住むのか、僕は聞かなかった。

これ以上踏み込むのは何だか違う気がする。友達として理由を聞けばいいかもしれないが、僕はかつての恋人を友達として思うことはできない。別れた以上何かに発展する気持ちはないし、かと言って友達として…というのも考えられないのだ。

僕は無難なメッセージを返して、とりあえずやりとりを終えた。さちこさんも、僕の返信に返してこなかった。返事がなかったことに、ほっとしている自分がいる。

もうこれで、さちこさんから返事は来ないと思ったが、すごく驚いた。

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